塾/量子コンピュータ・耐量子コンピュータ暗号の基礎概念
「Python基礎~量子コンピュータ・耐量子コンピュータ暗号の基礎概念」
今日は12月31日。
受験生と同様、僕の方もコツコツと仕事を進めています。
さて、昨年秋に50歳になったのを機に、これまでメモ書きだった原稿の1つを、小テキスト(β版200枚)にして出版します。
1977年7月~、7歳の時以来、エレクトロニクスに興味をもち、電池、モーター、電球等を集めて様々な工作を始めました。プログラミングは、その延長線上の楽しい遊びです。1969年秋生まれの僕は、家庭用PCのハード、ソフト両面の発展を、その黎明期から知っている世代に属します。
現在頭の中にある様々な知識を、この機会に少しずつ出しておきたい。僕は塾の先生ですからね。塾生に教えられるようなことは、全部教えたい。下の小テキストは教室用として使用。塾生であれば誰でも入手可です。
『Python スクレイピング・機械学習・ブロックチェーンの基礎実装 付録/量子コンピュータ・耐量子コンピュータ暗号の基礎概念』
2、テキストの後半部分で、「量子コンピュータ・耐量子コンピュータ暗号の基礎概念」も簡単に説明しています。
これから先、特に理系学生には、この2つの知識は必須となります。本テキストでは本当に基礎的な部分を「古典コンピュータ」との比較を通じて説明しています。その際、ビット演算や量子ゲートのシミュレーションを行うのにPythonを使っています。
さてここでは、テキスト中には書けなかった、「量子コンピュータ」についての短いコメントを書いておきたい。
量子コンピュータの概念・技術は、近未来的には、今の古典コンピュータの性能を大きく凌駕するものとして扱われるでしょう。
しかしある時点から、人間が現次元の原子の集まりでできていると理解されている以上、人の「意識」のように現段階の理解・解釈ではほとんどランダムだと思われているものが、実は量子的な振る舞いから生じているということが仮説的にでも説明されるようになるかもしれない。
その際、個々の人間は全く独立した存在だという、近代西洋由来の哲学的フィクションは再検討されると思います。
量子コンピュータは、その原理から、量子性を有する存在を把握し、それを計算可能にすることが期待されています。
どんな方法論であれ、コンピュータの計算能力競争については、僕達の「人の意識」の理解という人類の(ほぼ)最終目標からすれば副次的なものに過ぎません。「人の意識」のメカニズムが、全く新しい方法論から説かれる日が来るかもしれません。
その時を、楽しみに待ちましょう!
2019年12月31日