「30年もかからないような仕事には手を出すな」
「30年もかからないような仕事には手を出すな」
7月20日、月曜日。
今日も晴れ。洗濯日和。
先に「賢い若者、そうでない若者3」を読んだ塾生の一人が、
僕が
「自分の力で生きていける18~20歳位になった時、60年後の自分の姿をイメージし、そのイメージに向かい、その後60年間コツコツと実績を積み重ねていけるかどうか」
が勝負の分かれ目
という内容を書いていたのを読み、「60年という時間の長さがピンとこない」と話すのを聞いたので、一言メモを書いておきます。
長期的なビジョンで自分の仕事や人生を考えるのは、ごく一部の人だけがそうしているわけではありません。
かつて、アメリカのある研究所において、
「30年もかからないような仕事には手を出すな」
と繰り返し言われていたそうです。
要は、10年、20年位で誰にでもできるような簡単な仕事に手を出し、人生の貴重な時間を無駄にするな、という戒めです。
人は誰でも、自分の人生で60~70年間、仕事をします。
自分の人生の8割程の貴重な時間を仕事に注ぎ込むのだから、どうせやるなら、やっても何の実績にもならないような細々とした仕事に手を出すのではなく、人生で2つか3つでいい、まとまった仕事に集中し、実績を残せという貴重なアドバイスです。
このアドバイスは、
「30年もかからないような友人関係には手を出すな」
とか、
「30年もかからないようなパートナー関係には手を出すな」
とも読み換えられますね。
とにかく、18歳以降の60~70年は全く自分の自由に生きられるのだから、どうせ生きるならその貴重な年月を大切に生きて、実績を残しなさいということ。
以上、塾生への答えを兼ねて、ここにメモを残しておきます。
2020年7月20日、九大進学塾、作家カフェバー、メモ
※参考文献として、マービン・ミンスキー他『知の逆転』NHK出版新書、を紹介。