「賢い若者、そうでない若者2」

「賢い若者、そうでない若者2

 

 714日、火曜日。

 今日も曇りですが、昼の間だけでも洗濯物を干せたのでよかった。

 乾ききっていない分は、夕方以降室内に入れ、強力除湿器で一気に乾燥させました。

 

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 さて、今日は先日の「賢い若者、そうでない若者」について少し追記しておきます。

 塾生の一人から、「あのHPに書いていた「赤軍」って何ですか?」と訊かれたので。

 そうだよなあ、若い人は知らないだろうなあ…と思いつつ、彼に説明しました。

 たぶん知らない人は他にもいるだろうから、ここで短くまとめておきます。

 詳しいことは、今年の秋~冬にキンドル本として出版する予定の『E. S.』を読んでください。

 明治から昭和にかけての世界と日本の政治情勢を、「ここまで書くか」というくらい詳しくまとめているので、参考になると思います。

 以下、「赤軍」についてまとめますが、世間一般の理解と違うかもしれません。

 僕もこの歳になると(50歳)、世間一般の理解が間違っていれば、そのような理解は身体が受け付けません。自分の理解でいきます。

 それでも自分の理解は、上の『E. S.』に挙げているだけでも5001000冊の基本文献を読み込んだ上でのことです。安心して下さい。

「赤軍」とは、簡単に言えば、20世紀の初め頃に生じた「革命で世界を変える」という思想を本気で信じた人達が結成したグループです。

 これも20世紀の初め頃、その後も世界中のごく限られた地域で、その思想は成功を収めることもありました。そう、少なくとも一時期は。

 でも、その思想は、そもそもある特定の限られた社会・政治状況のみに機能するもので、その後に、その「手っ取り早く」見える、「手続き無視」の「安易な手法」に魅せられ、政治・思想グループを結成し、それを実行しようとした人達は、皆大失敗しています。

 当たり前です。賢ければ、自分の能力の限界を知り、その枠内で社会に貢献できる仕事を続け、30年、40年と頑張り、徐々に社会を変えていこうと思うのが普通だからです。

 そのような普通の方法を言語化して自覚し、そうする人もいれば、無意識のうちにそうする人もいます。でもとにかく、心の深い部分で、「手っ取り早い方法」や「安易な方法」には必ず致命的な欠陥があり、後に大きく後悔するような結果を招くであろうことを知っています。

 でも、世の中には「賢くない人」もいます。数は多くないですが、ある一定数、必ずいます。彼らは「手っ取り早い方法」や「安易な方法」を選びたがります。

 そんな彼らが「赤軍」グループをつくり、社会に迷惑をかけ、そのために罰を受け、自らやったことを後悔することになりました。

 あと、塾生に「オウム事件」についても訊かれましたが、あれも悲惨な結果に終わった事件でした。

「オウム」という新宗教を始めたリーダーとそれに従った若者達は、あまりにも賢さを欠いていた。

 リーダー達の裁判はあっという間に終わり、最後は死刑になったようですが、とにかく、悲惨な終わり方でした。

 日本だけでなく、世界の浅はかな政治・宗教運動とその結末について、僕達は少なくとも近・現代一世紀分以上の見聞の蓄積を持っています。

 このHPで幾つかのページの同じことを何回も書いていますが、社会を変えようと思ったら、とにかく自分と自分の半径3メートル以内にいる人達が幸せなることを第一に考えることです。そのことだけを考えて人生が終わってもいい。

 社会は、そういう幸せな人達の集まりの結果として、幸せなものになります。決してその逆ではありません。

 近・現代一世紀の蓄積から僕達が学べることは、良い意味で、人は自分と身近な人の幸せのことだけを考え生きていくのが一番賢いということです。

 毎日洗濯して、美味しい食事を作って、身近な人と笑って食べて、幸せに眠りましょう。

 そういう人達だけの社会は、間違いなく幸せな社会です。

 

 2020714日、九大進学塾、作家カフェバー、メモ